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銅は様々な特性を持っている金属です。具体的に銅の性質や特徴を紹介します。
銅の最大の特徴と言えば、導電率の高さ。銀よりは劣りますが、電線などにも銅が使われているほど導電率が優れていると言えます。
銅鍋というアイテムがあるように、銅は熱が非常に伝わりやすい性質を持っています。熱伝導率はアルミニウムなどよりも高いほどです。
銅は切削加工や圧延加工に適した性質を持っています。メッキ加工などもしやすい金属です。
多くの金属は海水に侵食されやすいという性質がありますが、銅は海水に対しても高い耐食性を持った金属です。ただし硝酸・塩酸・硫酸などの化学物質に侵食されやすいため注意しましょう。
銅は金のような光沢を持つ金属です。そのため綺麗に磨くことで、綺麗に仕上がるでしょう。
200度を超えてしまうと、銅は軟らかくなる性質があるため、200度以下で使用するのが一般的です。反対に低温での劣化はありません。
銅は非磁性という性質を持つ金属です。なので磁気厳禁の電気機器や測定器等に使用されています。
導電率や熱伝導率、耐食性などが高いという一面もありますが、他の金属よりも強度や溶接性が低いというデメリットもある金属です。そのメリットを活かし、様々な製品に活用されています。
銅の純度が99.9%以上の金属で、さらに酸素の割合によってタフピッチ銅・りん脱酸銅・無酸素銅に分類できます。導電率・熱伝導率が非常に優れており、導線や電子機器の材料としても純銅は活用されているようです。
銅にベリリウムとコバルトを配合した特殊な合金です。炭素銅よりも引張り強さが高く、高強度材と言えるでしょう。ただ加工もしにくく、高価な合金になるため用途も限定されます。ただ約600度まで活用できるので、防爆工具に活用されることも。
銅に亜鉛が配合された合金で、真鍮ともいわれています。銅の割合が低下すると引張り強さや硬度がアップ。ただ銅の割合が60%未満になれば脆くなってしまうため、黄銅としては60%以上の合金が使われるのが一般的です。60%未満であれば銅鋳物として活用されます。
銅にスズを配合した合金で、脱酸のためにリンも含まれています。リン青銅はバネ性も高いため、測定器のスイッチ接点材料に活用されていることも。