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鋼板や鉄鋼製品の製造にかかわる基礎知識をまとめました。
ISO9001は商品・サービスの品質を維持することを目的とする規格です。商品やサービスの製造工程における一種のガイドラインであり、認証を取得することで品質管理体制や取り組みを証明できます。
ISO14001 は環境マネジメントシステムの国際規格です。自然環境や従業員顧客など、企業を取り巻く環境を改善する取り組みを認めるものであり、認証を取得することで環境保全への取り組みアピールや取引に活かせます。
身近な金属である鉄は、品質・コスト・納期の面ですべてを満たしており、加工性の良さで金属製品の90%に使用されています。鉄にもさまざまな種類があり、メリット・デメリットを考えながら適切に選ぶことが大切です。
ステンレス最大の特徴はサビに強いという点です。耐熱性、強度も高いため、多くの製品に用いられていますが、その耐食性を活かして水回りや屋外でよく使われています。
アルミニウムは軽いだけでなく、加工性や熱伝導性、耐食性など多くの特徴を持ちます。一方で強度がない欠点を補うため、ほかの金属を添加してさまざまな特徴を持つアルミに分類されます。それぞれの特性をよく把握して、最適な材料を選ぶ必要があります。
銅と亜鉛の合金のことで、亜鉛の配合率が20%以上のものを指します。加工性や熱伝導性にも優れており、コンセントやコネクター、時計部品、ドアノブなど様々な製品に活用。中には少量のスズを含ませ、耐海水性を高めた真鍮も存在します。
導電率・熱伝導率・耐食性などに優れ、加工もしやすいなどの性質を持った金属です。銅鍋や電線、工芸品、化学工業の防爆用工具などに活用されています。純銅やベリリウム、黄銅、リン青銅などの種類があり、それぞれの種類で特徴も異なるでしょう。
チタンの最大の特徴は錆びない・強い・軽いです。この性質を活かし、航空機や船舶、アクセサリー、スポーツ用品など様々な製品として活用。ほとんど不純物を含まない純チタンと、他の合金元素を配合した合金チタンの2種類があります。
金属の板材を切断など指定の形状へ変えるための加工方法を板金加工と言います。プレス加工と違って金型を準備する必要がないためコストを削減でき、複雑な形状の製品も生産可能です。
レーザー光を用いて板金を加工することを、レーザー加工と呼びます。レーザー光により、レーザーカットやマーキング・彫刻などができます。適切な条件下で加工を行えば、切断面が美しく整いやすい点が特徴です。
図面の形状を再現するために、板金へ穴をあける加工のことを穴あけ加工と呼びます。工業製品の軽量化を図れる点が特徴です。ネジが入る筋を切る「タップ加工」や、穴の面を滑らかにする「リーマー加工」などの加工方法があります。