現場も発注者もよろこぶ設計に。有孔鋼板を知ろう » 有孔鋼板をはじめとする 鋼板の種類と違い » パンチングメタルとの違い

公開日: |更新日:

パンチングメタルとの違い

パンチングメタルと有孔鋼板の違いについて、用途や耐荷重の例などを見ながら解説します。それぞれの用途に適しているポイントもご紹介します。似ているようで違う使い分けのポイントを把握し、設計時適切に使い分けられるようにしましょう。

目次を見る

パンチングメタルとは

ハーディフロアGイメージ
※引用元:双福鋼器HP
http://soufuku.com/pwf/superc.html

「打抜金網」という呼び方もされているパンチングメタルは、金属板に複数本のピンで打ち抜き加工を施したものです。統一性を持った穴が開いており、その打ち抜きパターンには様々な種類があります。穴は円形が一般的ですが、他にも楕円型や三角形、その他装飾柄のパンチング加工が行われているものも。建物の意匠やコンセプトに合わせて、様々な印象を生み出せる点がパンチングメタルの特徴の一つです。

場所を区切るための金網として使用されることが多くありますが、デザイン性に様々な工夫を凝らすことができるパンチングメタルは、モニュメントや建物の内外装材として活用されることも珍しくはありません。

パンチングメタルの材料は鋼板やメッキ鋼板、カラー鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板など、各種金属が採用されています。材質次第で強度も意匠性も異なるため、建物に合わせて用意しやすい資材と言えるでしょう。

パンチングメタルは折り曲げや切断、表面処理、組み立てといった2次加工も可能です。

パンチングメタルの用途

フェンスとして

強度を持ちながら、打ち抜き加工によって光や風、熱を通しやすい資材であるため、場所を区切るためのフェンス・金網として使用されることがあります。パンチングメタルは打ち抜きパターンや板そのもののカラーリングなどによって、建物・場所の雰囲気に合わせやすい点がメリット。

デザイン性重視の内外装材

孔数や配列パターンの組み合わせで千差万別の表情を見せるため、パンチングメタルはしばしばデザイン性を重視した建物の内外装材として使用されることがあります。業者によってはクライアントの希望に合わせた模様をオーダーメイドすることも可能であり、建物の特別感を演出するためにも一役買っています。

円筒や組立によるインテリア

パンチングメタルは折り曲げや着色、切り抜きなどの二次加工を行うことによって、インテリアなどとして活用することもできます。ラックや網、かごといった様々な部分にパンチングメタルを活用することもできるでしょう。装飾や曲げ加工が比較的容易なため、作業場や工場、オフィスなどの雰囲気に合わせやすい点が特徴です。

有孔鋼板との違い

日鉄ファインフロアイメージ
※引用元:ニッケンビルドHP
https://www.n-build.co.jp/01build/11fain.html

高い意匠性や汎用性、金属を使用しての強度など、パンチングメタルと有孔鋼板には類似点がいくつもあります。

大きな違いは、パンチングメタルは有孔鋼板と違って床には不向きという点です。目隠しや壁、金網としての性能には優れていますが、重たいものを支える床としての適性なら有孔鋼板の方が優れています。

それぞれの特性を理解して、適した場所に活用しましょう。