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有孔折板との違い

有孔折板は、有孔鋼板と材料やデザインが似ている建材の一つですが、耐荷重や用途などが違います。具体的な違いを、用途などを見ながら細かく解説していきます。どのような使い方に適しているのか把握し、効果的に使い分けましょう。

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有孔折板とは

有孔折板のイメージ
※引用元:メタルテック株式会社HP
http://akiyama-s.jp/products/stock/check/

有孔折板は、穴の空いた亜鉛メッキ鋼板(パンチングメタル)を折り曲げて強度を持たせた建材のことを指します。適度に視線を遮りつつ採光も得ることができ、彩風作用も持っています。開口率によって透過性や彩風性を調整することができ、デザインが変わるのも特徴です。

元は風を和らげる目的で防風柵などに用いられていました。現在は金属加工技術の進歩によってデザインバリエーションが増え、階段の目隠しや手すり、壁面緑化ベース材など多用途に使われるようになっています。

有孔折板の用途

目隠し・遮熱

有孔折板は、複数の穴と断面形状によって程よく風をやわらげる効果を持っています。風が通り抜けるときの気流を変化させることで、運動エネルギーを抑えるのです。ベランダや階段の手すりに使用すれば、風が強い日の巻き込み軽減効果が期待できます。

穴の大きさや折り曲げる角度によって視線を遮ることができ、直射日光をカットすることで遮熱効果も。このような効果は、建物の外装目隠しとして活用されています。デザインバリエーションが多いため、建物の景観を損なわないのも目隠しに選びやすいポイントです。

 吸音、防音

有孔折板は、間に吸音材を挟みこんで、様々な場所の防音壁としても活用されています。穴のない鋼板は音を反射してしまいますが、有孔折板は音を吸収して小さくしてくれます。高速道路の防音壁や高架下の吸音板などでも使用されるなど、気が付かないうちに目にしていることも少なくありません。

デザイン性に優れる有孔折板は、ビルやマンションの防音壁にしても景観を損なわないのも特徴。ただ音漏れを防ぐのではなく、意匠性もアップしてくれます。

装飾など

デザインの自由度が高い有孔折板は、建築物やアート作品の装飾としても活用頻度が高い材料です。穴の形状はスタンダードな丸穴以外にも、縦長や正方形などバリエーションが豊富。穴の並びをオーダーできる製品もあり、オリジナルの模様を描くことも可能です。

日の光を透過する際の見え方を調整することで、光と影の装飾を施すこともできます。照明デザインの一部として、内側の光を見せるイルミネーション的な使い方も多いです。

有孔折板の耐荷重量

有孔折板は基本的に壁面や天井面に使用することを前提としているため、人が乗るような耐荷重量は設定されていません。薄い有孔鋼板を折り曲げることで派生した材料のため、基本的に床面で使うことは考えられていないのです。

有孔折板と有孔鋼板の違い

ハーディフロアG フルフラット商品画像
※引用元:三進金属工業HP
https://www.sanshinkinzoku.co.jp/products_search/build_structure/structure/hardy_grating_floor/item_190

有孔折板と有孔鋼板の一番の違いは、床面に使用できるか否かという点です。有孔折板はパンチングメタルなどと呼ばれる薄い穴あきの鋼板を並状に折り曲げた材料で、床面使用はできません。有孔鋼板はC型で強度を持たせた材料で、床面使用が可能です。

有孔鋼板で代用が可能

有孔鋼板製品の中には壁面・天井に使用可能なものもあるため、有孔折板の役目を代用することができます。床面使用に耐える強度を持つ有孔鋼板は、壁に使用しても問題ありません。床と壁のデザインを統一でき、施工効率がアップするメリットもあります。