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似たような製品が多く違いが分かりにくい、グレーチングと有孔鋼板について違いを詳しくまとめました。グレーチングの特徴や詳しい用途、ファインフロアとの違いを解説します。それぞれの違いを把握し、用途に合わせて適切に選びましょう。
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グレーチングは道路の端にある側溝の蓋として使われることが多く、普段の生活でも目にすることが多い建材です。すのこ状のグレーチングは耐荷重に優れているのが特徴で、車が通る場所にも使用することができます。溶かした鉄で一体成型する鋳物タイプ、組み立てタイプなど製造方法もさまざま。
鋼鉄製のほかプラスチックやステンレスなど他の素材もあり、用途や設置場所に合わせて選ぶことができます。格子ピッチも設定があり、自転車やベビーカーの車輪が脱落しないように対応できる製品も。
両端にアングルがついたタイプで、U字溝の上にかぶせて使用します。溝に引っ掛けて、本体のでっぱり部で本体を溝と固定する構造です。歩道用・車道用など用途別に製品があり、サイズと合わせて選択することができます。
側溝自体に段差がある場合に使用するみぞぶたタイプは、シンプルな形状のグレーチングです。段差のサイズに合わせて選びますが、段差が大きい場合は本体重量が重くなってしまうため、より厚みのあるかさ上げタイプを選ぶ場合もあります。
みぞぶたタイプより厚みが必要な場合に使用するかさ上げタイプは、断面がコの字になって高さを稼ぐ形状です。本体に厚みがつきすぎて重くなってしまうのを防げます。使用する側溝の形状や使い方は、基本的にみぞぶたタイプと同じです。
側溝の途中にある集水桝に使用するますぶたタイプは、正方形に近い形になっています。集水桝にたまったゴミを清掃するため、持ち手がついた簡易開閉タイプなどもあり、用途によって選びやすいです。使い方はみぞぶたタイプと同じように、側溝の段差に落とし込みます。
グレーチングと似た形状の鋼板床材として、ファインフロアとの違いに疑問を持つ方も多いようです。ファインフロアは特定の商品名で、一般的には有孔鋼板と呼ばれます。
有孔鋼板は鋼板をC型に曲げてつくる床材で、軽量でありながら剛性にも優れているのが特徴。さまざまなメーカーから、バリエーション豊富な製品がラインナップされています。
グレーチングと有孔鋼板はどちらも同じ床材ですが、用途が違います。
グレーチングは基本的に側溝に使用する材料で、通路や広い床面に使うことはありません。有孔鋼板は敷き詰めて広いフロアに使用することができ、デザインのバリエーションも豊富です。工場や倉庫の床面、ビルの屋上の点検床など、幅広い用途で活用されています。
側溝の蓋以外の用途で鋼製床材を探している場合は、有孔鋼板も検討してみてください。こちらのページでは、さまざまなメーカーの有孔鋼板を詳しく比較検討しています。