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チタンの一番の特徴と言えば、耐食性の高さです。白金と同じような海水への耐食性があり、錆びることもほとんどありません。また表面が傷つき、素地があらわになったとしても、すぐに酸化皮膜が生成されるため、金属を守り、酸化を予防できます。
チタンは鉄の2倍、アルミの3倍の強度があると言われている金属です。またバネ特性もあるため、しなりやすく、衝撃が加わったとしても割れる・折れるといったことがほとんどありません。そのため高い強度が求められる製品に活用されます。
高い強度を誇る金属であるにも関わらず、純チタンであれば比重は4.51です。鉄の3/5、銅の半分程度の軽さで、様々な金属の中でも軽い性質を持っています。
引張強度の耐力値が非常に高く、チタン合金であれば90%以上にもなることも。
チタンの疲労比は0.5~0.6を示しており、銅と比べると倍程度の疲労強度を誇る金属です。
工業用の純チタンであれば、低温下で靱性をほこり、急激な脆化現象もほとんどありません。
チタンは航空機の分野でも多く活用される金属です。航空機の中でも強度が求められるコックピットの窓枠・ファスナー・テイルコーン・ランディングギアなどで活用されています。
チタンは海水による錆びも発生しにくく、強度も高いため、海で活用する金属としても適しています。
強度が非常に高い性質を持っているため、外壁や屋根などにもチタンが用いられています。一般的な住宅だけでなく、ビルや歴史的な寺院などでも活用。
金属アレルギーの方でも純チタンは安心して使えるため、ピアスやネックレスなどにも用いられています。
非常に軽く、強度もあるため、ゴルフクラブ・ラケット・自転車のフレームなど、スポーツ用品でも幅広く用いられています。
純チタン・合金チタンの2種類があります。純チタンはほとんど不純物が含まれておらず、JIS1種からJIS4種までの4段階に分類することが可能です。一方で合金チタンは利用する用途に応じて、他の合金元素を配合したもので、配合する元素によって強度などの性質が変わります。そのため何に利用し、どんな性質の合金チタンを作りたいかによって、配合する成分や割合を考えることが重要です。